Max Nardit
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ChatGPT Pro の OpenAI API クレジットと Claude Max の API クレジットを比較: 金額は同じ、コーディングエージェントの線引きが違う

自分で書いた headless の Claude スクリプトは Anthropic のクレジットを使えますが、API キーで動かす Codex は OpenAI のクレジットを使えません。さらに両社とも、相手が書いていない課金ルールを 1 つずつ明記しており、その違いがどのクレジットをどの仕事に回すかを決めます。

目次

10 月 28 日、OpenAI は ChatGPT Pro の契約者にプランと同額の API クレジットを付け始めました。Pro のティアに応じて月 100、200、500 ドルです。Business ワークスペースは Standard シート 1 席あたり 20 ドル、Premium シート 1 席あたり 100 ドルで、合算して上限は 500 ドルです。その 3 週間前に Anthropic が同じことを Claude Max と Team で始めていました。当時 OpenAI の契約者向けクレジットは ChatGPT の利用クレジットだけで、ヘルプページには「not API credits」と書かれていました。この一文はもう古くなっています。

両方を契約している Simon Willison は「pretty much exactly the same deal」と書いています。シート制のプランについてはその通りで、Team と Business は金額も 500 ドルの上限も同じです。個人プランでは Claude Max が 200 ドルまでで、500 ドルのティアがあるのは OpenAI だけです。

金額よりも大きな違いが 2 つあります。両社ともクレジットを自社のコーディングエージェントには使わせませんが、Anthropic は利用の種類で線を引き、OpenAI は製品で線を引いています。そのため headless の Claude スクリプトはクレジットを使えて、API キーで動かす Codex は使えません。もう 1 つは、どちらも相手が明記していない課金ルールを 1 つずつ文書にしていることです。

OpenAI の ChatGPT API クレジットと Claude の Max API クレジットの仕組み

ほぼ同じです。1 つのサブスクリプションは 1 つの API 組織にひも付き、1 つの組織が受け入れるサブスクリプションも 1 つだけで、ひも付けを変えるにはサポートへの連絡が必要です。どちらも有料プランを 7 日間続けないと受け取れません。クレジットは請求サイクルごとに失効して繰り越しはなく (Claude の年額プランでも毎月付与されて毎月失効します)、無料クレジットは購入分より先に消費され、チャットやコーディングエージェントの利用上限は増えません。どちらも API 側でカードの登録は不要です。

記載の金額は 1 か月分です。OpenAI は初回の付与を請求期間の残り日数で按分するので、サイクルの終わり近くに受け取ると少なく表示されます。

OpenAI の API クレジットは Codex に使えるか、Claude のクレジットは Claude Code に使えるか

OpenAI のクレジットは、API キー経由の Codex にはまったく使えません。ヘルプページの記述ははっきりしています。

This benefit does not cover Codex usage through API keys. These API
credits also do not increase your ChatGPT or signed-in Codex usage limits.

Anthropic は対話型の Claude Code を対象外にしていて、GitHub Action、IDE 拡張、デスクトップアプリから起動した実行も同じく対象外です。ただしヘルプ記事によると、ひも付けた組織のキーを使って自分で claude -p や Agent SDK を動かす場合はクレジットの対象になります。その利用は Agent SDK の利用として課金されるからです。

つまり、自分で書いた headless のコーディングスクリプトは Anthropic のクレジットを使えます。OpenAI 側は文面どおりに読むと、API キーで認証した codex exec は対象外で、Codex はサインイン済みの ChatGPT の利用枠か、有料の API 残高で動かすことになります。Claude Code と Codex で作業を分担しているなら、2 つのクレジットはそれぞれ別の半分を受け持つことになります。

OpenAI の API クレジットが対象にしていて、Claude 側のページでは不明なもの

ホスト型のツールとサンドボックスです。OpenAI はこれを文書で明記しています。OpenAI の開発者ガイドは Agents API について「including OpenAI-hosted sandbox charges」と書き、Web 検索、ファイル検索、Code Interpreter などの組み込みツールについても「and their associated usage and storage charges」を含むとしています。Responses、Chat Completions、Decisions API、Realtime、Images も対象です。

Anthropic のクレジットは Claude API、Managed Agents、Agent SDK、Console のプレイグラウンドに使え、モデルの制限もありません。10 月 9 日時点で、サーバー側の Web 検索や Managed Agents の実行時間がクレジットから支払われるかどうかは Anthropic のページに書かれていません。同じ組織を通るので対象になっている可能性は十分ありますが、文書にしているのは OpenAI だけです。

OpenAI と Claude の API クレジットで返金、シート、年額プラン、ひも付け権限はどう違うか

どれも実際の金額に影響します。

  • 返金。 OpenAI では全額返金が承認されると、その支払いにひも付いた未使用のプロモーションクレジットが消えます。Anthropic では、すでに受け取ったクレジットは返金後も失効まで使えます。
  • シート。 OpenAI の Business で有料シートを追加すると、サイクル内で按分された追加クレジットが上限まで付くことがあります。Claude Team では、毎月のクレジットはその請求月の開始時点のシート数で決まります。
  • 年額払い。 年額で支払う OpenAI の Business ワークスペースは 1 年分をまとめて受け取ります。上限は 6,000 ドルで、年間サイクルの終わりに失効します。
  • ひも付けできる人。 OpenAI は、サブスクリプションと API 組織の両方を本人が所有し、同じメールアドレスであることを求めます。管理者ロールだけでは足りません。Anthropic は Console の Owner、Admin、Billing のいずれでも受け付けます。

逆向きの差もあります。Anthropic は、自動チャージが購入分の残高だけを見ていて、無料クレジットが残っていてもカードに請求されうると明記しています。OpenAI は Auto Recharge が「when your balance falls below the threshold you set」に作動すると書いていますが、どの残高のことかは書いていません。はっきりするまでは、Anthropic と同じ動きをしうると考えておくべきです。

ChatGPT Pro と Claude Max の両方を払っている開発者は API クレジットをどう使うべきか

どちらも新しい組織で受け取り、自動チャージを切り、それぞれのレート制限を確認したうえで、各クレジットが対象と明記している範囲に沿って仕事を振り分けます。自分で起動する claude -p や Agent SDK のジョブは Anthropic の組織へ。ホスト型ツール、サンドボックス、音声に頼るエージェントは OpenAI の組織のほうが向いています。それらの料金が対象だと書いているのは OpenAI だけだからです。Codex と対話型の Claude Code はサブスクリプションのまま使います。

Willison は、クレジットでまかなえるようになったので一般公開のデモを出すかもしれないとも書いています。両社のクレジット規約はクレジットの譲渡や販売を禁じていますが、そのクレジットで費用を払う公開アプリについてはどちらも何も書いていません。予算の歯止めとしては、クレジットだけの組織は完全ではありません。OpenAI の請求ページはアクセスが「may not stop immediately」と警告し、はっきりこう書いています。

Do not rely on the prepaid balance as an instantaneous spending cutoff.

超過した分はマイナス残高になり、次回の購入から差し引かれます。デモには専用の OpenAI プロジェクトか Claude ワークスペースを用意し、支出上限を設定して専用のキーを使い、お金が尽きたときに各プロバイダーが返すエラーを処理してください。OpenAI の場合は HTTP 429 と credit_balance_exhausted です。

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Max Nardit@mnardit

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